氷蓄熱式空調システムって何?

さまざまな空調システムがある業務用エアコンに氷蓄熱式空調システムというものがあることを知っていますか?

氷蓄熱式空調システムとは

氷蓄熱式空調システムとは水槽に氷を作り、その氷を溶かして冷水を作ったりエアコンの冷媒を冷やしたりして冷房を行うシステムです。
電気代の安い夜間に蓄熱槽に氷を蓄え、昼間にその冷熱を利用することで省エネになります。

氷蓄熱式空調システムは、暖房も使用可能です。

一般的なエアコンは、室内機から冷気が出ているとき室外機からは温風が出ています。氷蓄熱式空調システムはこの仕組みを逆にすることで温熱を作り出しています。
この方法により夜間に蓄熱槽に温水を作り、日中に暖房として利用しています。

仕組みも大体わかったと思いますので、メリットとデメリットをご紹介します。

メリット

最大のメリットは、光熱費が安くなることです。
夏場は冷房を一斉に使い始めるので、電力の使用量が1日の内で大きく変化し、電力会社もピーク時に合わせて発電施設を増設しないといけないケースもあります。
氷蓄熱式空調システムの導入率が上がれば電力の使用量の変化が少なくなります。

さらに氷蓄熱式空調システムは排熱も少ないためヒートアイランド現象の抑制にもつながります。

氷蓄熱式空調システムは国が導入を勧めているため、新たにビルを建築する際に導入すると補助金が出ます。

デメリット

夜間に蓄熱・蓄冷することが前提の仕組みなので、夜間も操業する工場や夜間営業がある店舗が入っている建物には向いていません。
また、氷蓄熱ユニットを建物の屋上に設置するため基礎工事が必要になります。そのため、初期費用が割高になります。
もし、すでに建っているビルなどに空調を氷蓄熱式のものに変えたいという場合は、大掛かりな工事が必要になります。場合によって、配管をほぼすべて取り換えなければいけないかもしれません。

導入の際の注意点

省エネにとてもいい氷蓄熱式空調システムですが、導入の際には下記のことに注意をしてください。

・基礎がしっかりしているか
氷蓄熱式空調システムを導入するときは、蓄熱槽を置ける場所があるか確認してください。
蓄熱槽は、氷を作って蓄えておく場所のことです。そのため、常に一定量の氷が入っています。水は固体よりも重いため基礎がしっかりしていなければいけません。
また、平常時は問題がなくても災害時でも被害が出ないように注意しましょう。

・周辺への騒音対策ができるか
氷蓄熱式空調システムは、夜間も氷やお湯を作るために作動しています。そのため、どうしても音が出ます。
夜間静かな住宅街にあるところに氷蓄熱式空調システムを設置すると、騒音の苦情が来る可能性があります。
周りに迷惑がかからないようにしましょう。


省エネをしたい方やヒートアイランド現象を抑えたい方は、氷蓄熱式空調システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

弊社は、名古屋で業務用エアコンの清掃やメンテナンス・修理、設置を行っています。
今のエアコンは10年前と比べると省エネになっています。エアコンの取替も目標達成に繋がります。業務用エアコンの新設、移設などお気軽にお問い合わせください。

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