局所排気とは[測定編]

基礎編に続く形となります。
点検とはいうけどどんな方法があるのか?
何をどうするのか?といったことを紹介します。

電流、電圧の測定

該当する設備の電源ブレーカーを見つけクランプメータを使用して電流、電圧を測定します。
設備によってはインバーターがあり、周波数と共に画面に表示されます。
この中では電流が重要で、数値が大きすぎると設備の故障、劣化を早めることになり、小さすぎると規定の風速が出ないことがあります。

風速の測定

風が出ている箇所に専用の機器をかざし、吸い込み風速を測定します。
これが一番重要となる箇所で、吸込み口の他に設備の使用状況を確認した上で制御風速として測定します。
主な測定箇所()内は設備により呼び名がかわることがあります。

・排気口(吸込み口)
・給気口
・制御風速(補足面風速)
補足面測定風景
図1:補足面測定風景
上の写真は補足面を測定している写真です。
この設備は塗装をするエリアで、上から給気され下の吸込み口から排気する構造になっており、人間が入った際に目線くらいの高さの風速がどうなっているかを測定しています。
ただ、この給気口も排気口も大きなダクトが集合していることがあるため、風が出ているところを測定しても正しい数値は測定できません。
排気口風速測定風景
図2:排気口風速測定風景
そこで、このダクトについている点検口から測定します。
必ずしもファン1台に対して1ヶ所、というわけではなく、複数のダクトがつながっている場合はEA-1、EA-2・・・・として全て測定していきます。
給気口も同様のダクトやフィルター室があります。

ファン、ダクトの状態確認(機能点検)

そしてさらに、風速が規定量出ていなかった場合はもちろん原因を探る必要がありますが、出ていたとしても点検後すぐにトラブルが発生しては意味がありません。
そのようなことを予防するため、ファンやダクトの状態等を点検していきます。
機能点検風景
図3:機能点検風景
上の写真はファンベルトの状態(切れ、緩み等)やモーターの異音、過熱等を点検しています。
他にもダクト接続部ボルトの緩み、電気配線の端子の緩み、ダクト内部の粉塵堆積の状況・・・など
点検していくことは多いです。
不具合を発見した場合、不具合箇所の報告と共に修理した場合の御見積書も作成します。

あのyoutuberの後ろにあった設備でも、こういう点検しているんですよ!

弊社は名古屋で業務用エアコンや排気設備などをはじめとした空調設備の設計や機器(能力)選定・工事・定期点検・修理メンテナンスを一貫して行っており各実績もありますので空調設備や局所排気設備などに対して皆様が抱えている「わからない」があれば是非一度ご相談ください。

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