
エアコンや冷蔵庫は、私たちの暮らしをとても快適にしてくれます。
その中には「冷媒」と呼ばれるガスが入っており、これが熱を運ぶことで冷やしたり温めたりしています。
長い間、冷媒には「フロン」と呼ばれるガスが多く使われてきました。でも最近は「脱フロン」という言葉を耳にすることが増えてきました。簡単にいうと、フロンによる地球環境への悪影響を減らすための取り組みのことです。
脱フロンの基本はたった3つです。
・漏らさない
定期点検と適切な修理でフロンの漏えいを防ぐ。
・替える
古い機器は、温室効果の小さい冷媒(自然冷媒など)を使う機種へ順次更新。
・捨てる前に抜く
廃棄時は機器内のフロンを必ず回収し、大気中に放出しない。
この流れを着実に回すことが、脱フロン対策の土台になります。
でも後になって、昔のタイプ(CFC、HCFC)がオゾン層を傷めると分かってきました。オゾン層は紫外線から地球を守る大事な“日よけ”みたいなものです。減ると皮膚がんや作物への影響が出る可能性があります。
それで「じゃあオゾン層に優しいガスを」と出てきたのがHFCです。ただしこれは温室効果がtとても高いものが多いです。CO₂の何百倍なんてケースもあります。だから今、フロンを減らす動きが世界中で加速しています。
空調機を使う人や管理する人には、次のような義務があります。
簡易点検
・対象:全ての業務用冷凍空調機器
・頻度:3ヶ月に1回以上
・内容:目視点検で、異常音、油漏れ、腐食、傷、霜付きなどを確認します。冷蔵・冷凍機器の場合は庫内温度の確認も必要です。
・記録:簡易点検の実施日と実施の有無を記録します。
定期点検
・対象:圧縮機用電動機の定格出力が7.5kW以上の機器
・頻度:1年または3年に1回
・内容:専門知識を持つ有資格者が、発泡液法や漏えい検知機を用いた直接法、運転中に計測器等を用いて点検する間接法などで点検します。
・記録:点検結果を記録簿に記録し、機器廃棄後3年間保存します。
適正な修理と補充
ガスが漏れた場合は、修理後に補充するのがルールです。漏れたままガスを足すことは原則禁止されています。
漏えい量の報告
1年間に漏れたガスを二酸化炭素に換算して集計し、その量が 1,000トン以上 になった場合は国への報告が義務づけられています。
また、「オゾン層保護法」 に基づき、国際的な取り決めに沿って代替フロン(HFC)の製造・輸入量を段階的に減らす計画も進行中です。こうした法律や仕組みにより、日本でもフロン削減の取り組みが計画的に進められています。
たとえば R32 は、これまで広く使われていた R410A に比べて、温室効果が約3分の1に抑えられています。オゾン層を壊すこともありません。ただし、完全に不燃性ではないため、機器にはしっかりとした安全対策が必要になる場合があります。
さらに、温暖化への影響が非常に小さい 「HFO系冷媒」 も登場しました。
加えて、自然冷媒(二酸化炭素、アンモニア、プロパンなど)への注目も高まっています。これらは環境負荷がほとんどない一方で、圧力が高い、燃えやすいといった性質があるため、センサーや換気設備などが一緒に導入されるケースが増えています。
エアコンの効きが悪い、異音がする──そんなときは早めの点検が大切です。
また、配管周りに油じみや霜が付いていないか、日常的に目視で確認するだけでも漏れを早期に発見できます。
ガスを補充して一時的にしのぐのではなく、必ず漏れている箇所を修理してから補充することが重要です。
さらに、点検・修理・補充の記録を残しておくと機器の更新やメンテナンス計画が立てやすくなります。
廃棄する際は必ず回収業者に依頼し、回収証明書をきちんと受け取ることを忘れないようにしましょう。
日々の点検
機器の計画的な更新
廃棄時の適切な回収
この3つをコツコツ積み重ねるだけで、環境への負担は大きく減らせます。
今日からできることを、少しずつ始めてみませんか?
弊社は、名古屋で業務用エアコンの清掃やメンテナンス・修理、設置を行っています。また、フロン類の回収も行っています。
エアコンの調子が悪い、移設をしたい、フロン類を回収したいなどお気軽にお問い合わせください。
その中には「冷媒」と呼ばれるガスが入っており、これが熱を運ぶことで冷やしたり温めたりしています。
長い間、冷媒には「フロン」と呼ばれるガスが多く使われてきました。でも最近は「脱フロン」という言葉を耳にすることが増えてきました。簡単にいうと、フロンによる地球環境への悪影響を減らすための取り組みのことです。
「脱フロン」とは何か?
脱フロンは「フロンを全て使わない」という意味ではありません。大切なのは、フロンの使い方を見直して環境への影響を減らすことです。脱フロンの基本はたった3つです。
・漏らさない
定期点検と適切な修理でフロンの漏えいを防ぐ。
・替える
古い機器は、温室効果の小さい冷媒(自然冷媒など)を使う機種へ順次更新。
・捨てる前に抜く
廃棄時は機器内のフロンを必ず回収し、大気中に放出しない。
この流れを着実に回すことが、脱フロン対策の土台になります。
脱フロンが求められる理由
フロンって、正直かなり使いやすいガスなんです。燃えにくいし毒性も低いから、昔から冷凍・空調機器で重宝されてきました。でも後になって、昔のタイプ(CFC、HCFC)がオゾン層を傷めると分かってきました。オゾン層は紫外線から地球を守る大事な“日よけ”みたいなものです。減ると皮膚がんや作物への影響が出る可能性があります。
それで「じゃあオゾン層に優しいガスを」と出てきたのがHFCです。ただしこれは温室効果がtとても高いものが多いです。CO₂の何百倍なんてケースもあります。だから今、フロンを減らす動きが世界中で加速しています。
日本の法規制と制度
日本では、フロンの排出を減らすために 「フロン排出抑制法」 が定められています。空調機を使う人や管理する人には、次のような義務があります。
簡易点検
・対象:全ての業務用冷凍空調機器
・頻度:3ヶ月に1回以上
・内容:目視点検で、異常音、油漏れ、腐食、傷、霜付きなどを確認します。冷蔵・冷凍機器の場合は庫内温度の確認も必要です。
・記録:簡易点検の実施日と実施の有無を記録します。
定期点検
・対象:圧縮機用電動機の定格出力が7.5kW以上の機器
・頻度:1年または3年に1回
・内容:専門知識を持つ有資格者が、発泡液法や漏えい検知機を用いた直接法、運転中に計測器等を用いて点検する間接法などで点検します。
・記録:点検結果を記録簿に記録し、機器廃棄後3年間保存します。
適正な修理と補充
ガスが漏れた場合は、修理後に補充するのがルールです。漏れたままガスを足すことは原則禁止されています。
漏えい量の報告
1年間に漏れたガスを二酸化炭素に換算して集計し、その量が 1,000トン以上 になった場合は国への報告が義務づけられています。
また、「オゾン層保護法」 に基づき、国際的な取り決めに沿って代替フロン(HFC)の製造・輸入量を段階的に減らす計画も進行中です。こうした法律や仕組みにより、日本でもフロン削減の取り組みが計画的に進められています。
脱フロンの技術
現在、フロンの使用を減らすために新しい技術が次々と開発されています。代表例が 「低GWP冷媒」 です。たとえば R32 は、これまで広く使われていた R410A に比べて、温室効果が約3分の1に抑えられています。オゾン層を壊すこともありません。ただし、完全に不燃性ではないため、機器にはしっかりとした安全対策が必要になる場合があります。
さらに、温暖化への影響が非常に小さい 「HFO系冷媒」 も登場しました。
加えて、自然冷媒(二酸化炭素、アンモニア、プロパンなど)への注目も高まっています。これらは環境負荷がほとんどない一方で、圧力が高い、燃えやすいといった性質があるため、センサーや換気設備などが一緒に導入されるケースが増えています。
現場での対応ポイント
現場でできる脱フロン対策は意外と多くあります。エアコンの効きが悪い、異音がする──そんなときは早めの点検が大切です。
また、配管周りに油じみや霜が付いていないか、日常的に目視で確認するだけでも漏れを早期に発見できます。
ガスを補充して一時的にしのぐのではなく、必ず漏れている箇所を修理してから補充することが重要です。
さらに、点検・修理・補充の記録を残しておくと機器の更新やメンテナンス計画が立てやすくなります。
廃棄する際は必ず回収業者に依頼し、回収証明書をきちんと受け取ることを忘れないようにしましょう。
まとめ
脱フロンの取り組みは、決して難しいことではありません。日々の点検
機器の計画的な更新
廃棄時の適切な回収
この3つをコツコツ積み重ねるだけで、環境への負担は大きく減らせます。
今日からできることを、少しずつ始めてみませんか?
弊社は、名古屋で業務用エアコンの清掃やメンテナンス・修理、設置を行っています。また、フロン類の回収も行っています。
エアコンの調子が悪い、移設をしたい、フロン類を回収したいなどお気軽にお問い合わせください。