精密機械にはなぜクリーンルームが必要なの?

クリーンルームという部屋があるということは知っていますか?「クリーンルーム」と呼ばれているからきれいな部屋だとは思いますが、どういう部屋なのでしょうか。

クリーンルームとは

クリーンルームは、空気清浄度が確保された部屋で防塵室とも呼ばれています。
「空気中に浮遊する微粒子や微生物が限定されたレベル以下の清浄度に管理されており、不純物やごみを持ち込まないようにするための部屋」とクリーンルームは定義されています。

微粒子は、肉眼で確認することができる限度の100分の1程度のことを言います。この微粒子は一般的な空気調和設備のエアフィルタでは完全に取り除くことができません。そのため設計の段階から細菌や微粒子が部屋に入らないように工夫されています。

クリーンルームの仕組み

クリーンルームを維持するためには下記の4点を守らなければいけません。

・異物を持ち込まない
・発生させない
・堆積させない
・排除する

異物を持ち込まない・発生させない

異物の持ち込みを防ぐには、人が出入りする際はエアシャワーを浴びごみや細菌を持ち込まないようにします。また、機器や材料は全て洗浄をします。

堆積させない・排除する

ごみが堆積しないように掃除がしやすい構造にすることも大切です。可能な限り凹凸をなくしてごみが溜まらないように環境を整えなければいけません。
万が一異物が入り込んだり発生したらすぐに排除をしなければいけません。発塵部付近では排気を行う仕組みが必要です。また、室内の気流を妨げないような構造も必要です。

クリーンルームのクラス

クリーンルームは、JIS規格およびISO規格によって空気清浄度ごとにクラス分けされています。
クラスは、クラス1からクラス9までの9段階に分けられており、清浄度は1立方メートルの空気中に含まれる0.1μm以上の粒子によって決まります。
クラス1は、流刑0.1μm以上の粒子数が10、クラス2は粒径0.1μmの粒子数が100です。

清浄度は、クラスが小さいほど性能が高いです。そのため、設備費や維持費も高額になります。作る製品や工程に適したクリーンルームを導入することが大切です。

適しているクラス

半導体を製造する工場などは、徹底した塵ほこり管理が必要です。そのような現場は、クラス3~5のクリーンルームが適しています。
電子部品や光学機械などの精密機械を製造する工場や薬品、食品を扱う場合はクラス5~7程度のクリーンルーム。
印刷工場や自動車部品を製造・加工する工場の場合、クラス7~8程度のクリーンルームが適しています。

まとめ

クリーンルームにも現場ごとに適したクラスがあります。どの程度のクラスが必要か考え適したクリーンルームを導入しましょう。

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