本当に安全?局所排気装置に潜むリスク

化学薬品や粉じんを取り扱う作業現場で欠かせない局所排気装置。
作業員の健康を守り、快適な作業環境を維持するために導入している企業も多いかと思います。

しかし、「ちゃんと動いているから大丈夫」と思っていませんか?
見た目には問題がなくても、内部では深刻な劣化や機能低下が進んでいるケースがあります。
今回は、 “見えない危険”と、局所排気装置の点検で押さえておくポイントについてご紹介します。

「動いているのに吸っていない」?

例えば、ある製造工場の局所排気装置の点検を依頼されたとしましょう。現場では、ファンが正常に動いていて、目立った異常がなさそうです。しかし、専用機器で吸引風速を測定すると、基準値を大きく下回っている可能性があります。
原因として以下のような問題が考えられるかもしれません:

・フィルターが目詰まりしている
・ダクト内部に粉じんが堆積している
・一部のフードが気流を乱している

このような問題が放置されていると、作業員が有害物質を十分に排出できていない装置で作業を続けるリスクが高まります。

点検を怠ると、どんなリスクがあるの?

局所排気装置の不具合は、目に見えにくいからこそ注意が必要です。
点検や整備を怠ることで、以下のような事態に発展する恐れがあります。

・作業員の健康被害(化学物質・粉じんの長期曝露)
・労働安全衛生法違反による行政指導や改善命令
・装置故障による生産ラインの停止・納期遅延

とくに、労働安全衛生規則 第589条では、局所排気装置の性能維持・点検が義務付けられています。
点検の記録を残すことも、企業のリスク管理の一環として求められています。

点検時のチェック項目は?

局所排気装置の点検では、以下の項目を重点的に確認しています。

・吸引風速の測定(基準値との比較)
・フィルターの詰まりや交換時期
・ダクト内の汚れ・閉塞・腐食
・ファンやモーターの異音・振動
・排気出口(屋外)の逆流・損傷の有無

これらのチェック項目は、局所排気装置が適切に機能しているかを確認するために不可欠な要素です。

まとめ

局所排気装置は、見えない空気の流れをコントロールする設備です。だからこそ、定期的な「見える化」と専門的なチェックが必要不可欠です。
当社では、設備の状態に応じた最適な点検・清掃・更新提案を行っています。報告書作成にも対応していますので、ぜひお気軽にご相談ください。

弊社は、名古屋で業務用エアコンの清掃やメンテナンス・修理、設置を行っています。適切な業務用エアコンが分からないときはぜひご相談ください。最適な業務用エアコンをご提案させていただきます。

業務用エアコン、工事についてのご相談・お見積りは無料です。

どこに頼んだらいいか分からない空調工事・メンテナンスはお任せください。

お電話でのお問い合わせ

 052-692-3565

9:00~18:00 (土・日・祝日を除く)

メールでのお問い合わせ