動いている=安全じゃない!工場フードの“風速不足”が招くリスクとは

工場や作業場で使われている「フード」、ちゃんと空気を吸えているでしょうか?
音がしているし、動いているから大丈夫と思っていませんか。

でも実は、見た目や音だけではわからない「風速不足」が起きていることがあります。つまり、空気を吸っているように見えても、十分な力で吸えていないということです。
この記事では、なぜ風速が足りなくなるのか、どんな危険があるのかをご紹介していきます。

なぜ“風速不足”は見落とされるのか?

フードが動いていると、多くの人は「ちゃんと吸ってるな」と思ってしまいます。でも、実はフードの中のファンが汚れていたり、ダクトが詰まっていたり、機械の一部が壊れていたりして、空気の流れが弱くなっていることがあります。しかも、少しずつゆっくり風速が落ちていくので、毎日使っていると気づきにくいんです。
見た目や音ではわからないことが多いからこそ、注意が必要です。

風速が不足すると何が起きる?

風速が足りないと、フードがしっかり空気を吸えなくなります。そうなると、作業で出たホコリやニオイ、有害なガスが部屋の中に残ってしまい、働いている人の体に悪い影響を与えることがあります。
たとえば、化学薬品を使う作業では、目にしみるニオイが部屋中に広がったり、気づかないうちに有毒な空気を吸い込んでしまったりすることがあります。また、ホコリが機械の中にたまって、故障の原因になることもあるんです。
つまり風速不足は、健康にも安全にも関わる大切な問題です。

法令で定められたフードの「制御風速」

実は、フードには「このくらいの風速で空気を吸い込まなければならない」という基準があります。これは法律で決まっていて、「制御風速」と呼ばれています。作業の内容によって必要な風速は変わります。
たとえば、有機溶剤を使う作業では、0.4~0.5メートル毎秒くらいの風速が必要です。粉じんが多い作業では、0.6~0.8メートル毎秒くらいの風速が求められます。

作業内容必要な風速の目安
有機溶剤の使用0.4~0.5 m/s
有害ガスの発生する作業0.5~0.7 m/s
粉じんが出る作業0.6~0.8 m/s
こうした基準を知らずに使い続けると、思わぬ健康トラブルが起きることもあるので注意が必要です。

プロによる風速測定とメンテナンスの必要性

フードの風速は、専用の機械を使えばきちんと測ることができます。こうした測定は、自分たちでやるのが難しいので、専門の業者にお願いするのがおすすめです。
もし風速が足りていないことがわかったら、原因を調べて、フィルターを掃除したり、ファンを交換したりして対処してくれます。法律でも、こうした点検を1年に1回以上おこなうことが決められています。
ちょっとした手間で、働く人たちの安全を守ることができるので、定期的なチェックはとても大切です。

まとめ

フードが動いているだけでは、ちゃんと空気を吸えているとは限りません。風速が足りないと、ニオイや有害な空気が残ってしまい、体や機械に悪い影響が出ることがあります。
「なんだか最近、煙が残るな」「ニオイが気になるな」と思ったら、風速が落ちているかもしれません。プロによる点検をして、安全で安心な作業環境を保ちましょう。

弊社は名古屋で業務用エアコンや排気設備などをはじめとした空調設備の設計や機器(能力)選定・工事・定期点検・修理メンテナンスを一貫して行っており各実績もありますので局所排気装置やその他空調設備に対して皆様が抱えている「わからない」があれば是非一度ご相談ください。

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