冷媒がなくなると、エアコンは動かなくなるの?

暑い夏や寒い冬、エアコンは私たちの生活をとても快適にしてくれる頼もしい存在です。
毎日当たり前のように使っているエアコンですが、その中には「冷」というとても大切な役割を持つものが使われています。
この冷媒がなくなると、エアコンがきちんと動かなくなってしまうことがあるんです。あまり聞きなじみがないかもしれませんが、冷媒はエアコンに欠かせない存在です。

今回は、この冷媒について、ご紹介します。

冷媒とは?

冷媒は、エアコンの室内機と室外機を循環している特別な液体や気体のような物質のことです。
この冷媒のおかげで、エアコンは冷房や暖房の機能を発揮することができています。簡単にいうと、冷媒は熱を運ぶ「運び屋」のような存在なんです。
たとえば、冷房を使うとき、冷媒は液体としてエアコン内に入り、室内の熱を吸収して気体に変わります。その後、室外機に移動して吸収した熱を外に放出します。

こうした冷媒のサイクルがあるから、部屋の中は涼しくなります。暖房のときはこの流れが逆になるだけで、仕組み自体は同じです。

冷媒がエアコンの中でどんな働きをしているの?

冷媒がエアコンの中で具体的にどのような役割を担っているのかを、もう少し詳しく見てみましょう。

1.熱を運ぶ
冷媒の一番の役目は、部屋の熱を外に運び出したり、外の熱を室内に取り込んだりすることです。この「熱を運ぶ」働きによって、部屋を快適な温度に保つことができています。

2.状態を変える
冷媒は「液体」や「気体」の状態を行ったり来たりします。液体から気体になるときには熱を吸収し、気体から液体に戻るときには熱を放出します。この特性をうまく利用して、冷房や暖房の効果を発揮しているのです。

具体的に冷房を例に挙げると、冷媒は以下のように動きます。
室内機では、冷媒が液体の状態で室内の熱を吸い取ります。このとき、冷媒は液体から気体に変わります。
その後、熱を吸い込んで気体になった冷媒が室外機へ運ばれ、外でその熱を放出します。熱を放出し終えると、冷媒は再び液体に戻ります。
このサイクルが何度も繰り返されることで、部屋を効率よく冷やしたり温めたりできるのです。

冷媒がなくなるとどうなるの?

もし冷媒がなくなってしまったら、エアコンは本来の機能を果たすことができなくなります。具体的には次のような状態になります。

・冷房や暖房が効きにくくなる
冷媒の量が少なくなると、エアコンが熱をうまく運ぶことができなくなり、冷房や暖房の効きが悪くなってしまいます。「全然冷えない」「ちっとも暖かくならない」と感じる場合、冷媒が不足している可能性があります。

・エアコンが全く動かなくなることも
さらに冷媒が完全に不足すると、エアコン自体が動かなくなってしまうこともあります。エアコンが故障したわけではなく、冷媒が足りないだけというケースもあります。

なぜ冷媒がなくなってしまうの?

冷媒は通常、密閉されたエアコン内を循環していますが、以下の原因で漏れてしまうことがあります。

1.配管の老朽化
エアコンの配管が長い年月を経て劣化すると、細かいひび割れが生じることがあります。この隙間から冷媒が少しずつ漏れていくことがあるのです。

2.取り付け工事の不備
エアコンを取り付けたときに、配管の接続部分がきちんと密閉されていない場合があります。こうした工事の不備が原因で、冷媒が漏れることもあります。

3.外部からの衝撃
何らかの理由でエアコンや配管部分に強い衝撃が加わると、配管が破損してしまい、冷媒が漏れる原因になります。

冷媒がなくなったらどうすればいいの?

もしエアコンがうまく動かない、効きが悪いと感じたら、冷媒が不足している可能性があります。その場合は自分で直そうとせず、専門の業者さんに修理を依頼しましょう。
なお、冷媒を補充するには資格が必要なので、自分で行うことはできません。早めに専門のプロに相談することが大切です。
エアコンは快適な暮らしに欠かせないものだからこそ、いつも適切にメンテナンスをして長く使っていきましょう!

弊社は名古屋で業務用エアコンや排気設備などをはじめとした空調設備の設計や機器(能力)選定・工事・定期点検・修理メンテナンスを一貫して行っており各実績もありますので空調設備や局所排気設備などに対して皆様が抱えている「わからない」があれば是非一度ご相談ください。

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