局所排気装置はなぜ必要なのか?

あまり見慣れない言葉、という方もいるかもしれません。
平たく言えば「人体に有害な気体を取り込まないように排気するための装置」です。

流れとしては以下のようなものになります。

有害な物質(以下A)が発生

ファンが回転

Aが吸い込まれる

ダクト等を通り、建物外に排気

日常生活で見かけるものに当てはめると・・・
・焼肉屋の排気ダクト
・キッチンの換気扇
といったものも広い意味では含まれてきます。
そういった意味ではヘルメットや安全帯といった、「身を守るためのもの」ということになります。

どんなものがあるのか?

上記の通り、排気するための設備ということになりますので、周囲の状況や使用する物質により様々な形態があります。

・側方吸引

→物質の側面から吸引

・上方吸引

→小規模の焼肉屋で見られる、網の直近にダクトが降りてきているようなタイプです。

・下方吸引

→大規模な焼肉屋で見られる。網の周囲から吸引しているようなタイプです。

・囲い式

→部屋やテーブル上に箱状に設置され、その中で作業することで有害物質や吸引する風が外に漏れにくくするタイプです。

下記に局所排気装置の種類について詳しく説明をしているので、一度ご覧ください。 少し脱線しますが、
同様の役割を果たす設備には「プッシュプル換気装置」というものもあり、これは換気に加え、給気もおこなうことで部屋の中に気流をつくり、排気していきます。

どのような点検を誰がしている?

まず、この点検には資格(局所排気装置等自主検査者講習)が必要となり、一定の講習を受講する必要があります。
その講習で学ぶことでもあるのですが、以下のような項目を点検します。
また、決まった測定器具が必須となります。

A:アネモマスター(風速計)
B:クランプメータ
C:メガテスター

①排気(給気)風速(A)

→排気口「直近」の風速を測定します。
上記の「プッシュプル換気装置」の場合は同様に給気風速も測定します。

②制御風速(A)

→実際に運用する際、排気口から発生源の距離へ離した箇所で測定します。
※①と②は測定地点以外同様です。

③電流、電圧、絶縁抵抗(B,C)

→電源ブレーカーを確認し、電流、電圧を測定します。
同様に絶縁抵抗も測定します。(他に異常がなければ省略する場合があります)
インバータが組み込まれている設備の場合は周波数も記録します。

④機能点検

→ファンベルトの緩みやダクトの破損等、設備の状態を確認します。
その他:設備によっては、フィルターの状態や払落し機構の状態等も確認します。

また、異常が見られた場合、その場で対処できる項目であれば修正しつつ点検していきます。


これらの点検を定期的におこない、記録を残さないと、監査が入った場合に何らかのペナルティが科せられるだけでなく、作業者の安全も確保できないことになってしまいます。

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