局所排気装置の点検未実施が招くリスクとは?

工場や実験室で使われている局所排気装置は、空気中のよごれや有害な成分を吸い取り、作業する人の体を守ってくれる大切な設備です。普段はあまり気にされませんが実はこの装置がきちんと働いているかどうかで、作業環境の安全性は大きく変わります。
見た目が変わらなくても、中ではほこりがたまったり、部品が弱っていたりすることがあるため、定期的な点検が欠かせません。

点検をしないとどんな危険が起きるの?

点検をしないまま使い続けるとまず吸い込む力が弱くなり、空気中のよごれが取りきれなくなります。すると、有害なにおいや粉じんがそのまま作業者の体に入ってしまうおそれがあります。
さらに、ダクトの中にほこりがたまると装置が急に止まったり、熱がこもって火災につながったりする危険もあります。

安全のために設置された設備が逆にリスクを生むことになりかねません。

点検不足が原因で起きた健康トラブル

点検が不十分な環境で作業を続けたことで頭痛やめまい、のどの痛みを訴える人が出た例があります。これは、空気中に残った有害な成分を吸い込んでしまったことが原因です。
粉じんが多い環境では、せきが止まらなくなったり、呼吸が苦しくなったりすることもあります。こうした症状は軽く見えますが長く続くと体に大きな負担をかけてしまいます。

点検は法律でも義務づけられている

局所排気装置の点検は、労働安全衛生法にもとづき義務化されています。有機溶剤や特定化学物質、粉じんなどを扱う作業場では、装置が正しく動いているかを1年以内ごとに1回以上点検し、その記録を残す必要があります。
これは「有機溶剤中毒予防規則」「特定化学物質障害予防規則」「粉じん障害防止規則」などで定められており、働く人の健康を守るための大切なルールです。点検を怠ると、行政から指導を受けたり、罰則の対象になることもあります。

点検ではどんなところを見るの?

点検では、まず吸い込み口の風の強さを測り、十分な力があるかを確かめます。フィルターやダクトの中にほこりがたまっていないか、ファンがスムーズに回っているか、変な音がしないかも重要なポイントです。
スイッチや警報装置が正しく動くかどうかも確認します。こうしたチェックを定期的に行うことで、装置の状態を良いまま保ち、安全な環境を守ることができます。

点検をすることで得られるメリット

点検をしっかり行えば、まず作業する人の健康を守ることができます。空気がきれいに保たれれば、体への負担が減り、安心して作業ができます。また、故障の前ぶれを早めに見つけられるため、大きな修理が必要になる前に対処でき、費用をおさえることにもつながります。
さらに、法律に沿って点検を行うことで会社としての信頼性も高まり、安全への取り組みが評価されます。

まとめ

局所排気装置は、普段はあまり意識されない存在ですが作業する人の健康を守るために欠かせない設備です。点検をしないまま使い続けると、思わぬ危険が生まれてしまいます。だからこそ、日ごろからしっかり点検し、安全な環境を保つことが大切です。

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