太陽光発電と風力発電はどちらの方が効率的？

2050年カーボンニュートラル実現に向けて様々な課題がありますが、その中でも今後大きく成長が期待される再生可能エネルギーについてご紹介します。

再生可能エネルギーとは？

再生可能エネルギーは、太陽光や風力、地熱、中小水力、バイオマスといった温室効果ガスを排出せずに国内で生産できるので、エネルギー安全保障にも寄与できる有望かつ多様で重要な低炭素の国産エネルギー源です。

再生可能エネルギーは、太陽の光や風のように一度利用してもなくならず繰り返し利用できます。その中でもよく聞く太陽光発電と風力発電について詳しく説明していきます。

太陽光発電

太陽光発電は、太陽光パネルにあたった光を電気に変えています。屋根の上についているのを見たことがあるのではないでしょうか。家につける小さいものから広大な土地を使う大規模なものまであります。

太陽光発電の特徴

エネルギー源は太陽光

太陽光発電のエネルギー源は太陽光なので、設置する地域に制限がありません。その特徴から導入しやすいシステムといえます。

遠隔地の電源として活用

送電設備のない山岳部や農地などの遠隔地で電源として活用することができます。

非常用電源として

災害時などに非常用電源として活用することができます。

用地を占有しない

屋根や壁などの使っていないスペースに設置することができます。なので、新たに設置する場所を用意する必要がありません。

課題

気候や気象条件によって発電出力が左右されることが課題です。また、導入コストも下がってきていますが今後さらに導入拡大をするのであれば低コスト化する必要があります。

風力発電

風力発電は、風に当たると回る大きなプロペラがついています。このプロペラが回ることで発電する仕組みです。

風力発電の特徴

陸上でも洋上でも発電可能

現在は陸上での設置が進んでいますが、導入可能な設置場所が限られています。なので、大きな導入ポテンシャルを持っている洋上に風力発電を設置する計画も検討されています。

発電コストがいい

風力発電は、発電コストが火力並なので大規模な発電ができれば、経済性も確保できる可能性があるエネルギー源です。

変換効率がいい

風車の高さやプロペラによって異なりますが、風力エネルギーは高効率で電気エネルギーに変化することができます。

夜間も稼働

太陽光発電と異なり風があれば発電することができるので、夜間でも稼働することができます。

課題

世界では風力発電の発電コストが低下していますが、日本では発電コストが高いままです。また、系統制約や環境アセスメントの迅速化、地元調整などの開発段階での高い調整コストがかかってしまいます。

太陽光と風力どちらがいいの？

風力発電は、数ある再生可能エネルギーの中でも高い発電効率があるのが特徴です。太陽光発電効率が20％前後なのに風力発電は、20%~40%前後もあります。

さらに、風力発電は昼夜問わずに発電することができます。ですが、一定の風速を保ち続けるのは難しいため太陽光発電と比べ発電効率はやや不安定になります。
設置場所も限定されるためどこでもつけることができる太陽光発電の方が導入しやすいです。

地方自治体によっては補助金制度がありますので、自分のライフスタイルに合わせて導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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