業務用エアコンの寿命、実は“使い方”で変えられる？ 長持ちさせるためのポイント

お店や会社、学校などで使われている「業務用エアコン」は、毎日たくさんの人が快適にすごすためにとても大切な設備です。毎日フル稼働しているところも多いと思います。

でも、もし突然止まってしまったら…

実はこのエアコン、使い方次第で寿命をのばすことができるって知っていましたか？
この記事では、業務用エアコンを長持ちさせるためのポイントをご紹介します。

業務用エアコンの寿命は「10～15年」が目安

一般的に、業務用エアコンの耐用年数は10～15年とされています。ただしこれはあくまで目安で、使用環境や運転状況、メンテナンスの有無によって前後します。

・油やホコリが多く発生する場所（厨房、工場など）
・長時間フル稼働する環境（商業施設、コールセンターなど）

こうした条件下では、機器への負荷が大きくなり、寿命が短くなりやすい傾向があります。
反対に、こまめな清掃や運転の工夫、定期的な点検をすることで、10年を超えて安定稼働しているケースも少なくありません。

毎日の「ちょっとした気配り」が寿命を延ばす

エアコンの寿命は、ただの「運」ではありません。実は、毎日のちょっとした使い方やお手入れが、寿命をのばすカギになります。

設定温度はほどほどに
冷房なら26〜28℃、暖房なら20〜22℃を目安に設定しましょう。
冷やしすぎ・暖めすぎは、エアコンに余計な負荷をかけ、部品の劣化を早める原因になります。
ですが、使う人の体調によって設定温度は変更しましょう。熱中症などになったら大変です。

フィルター清掃は定期的に
フィルターが詰まると風量が落ち、効率が悪くなってしまい、結果的に消耗が早まります。月に一度など、スケジュールに組み込んで清掃しましょう。

室外機のまわりも要チェック
落ち葉やゴミ、荷物などで通気口がふさがれると冷暖房効率が下がります。ときどき確認して、風の通り道を確保してください。

IoTと組み合わせれば・・・

最近では、IoT技術を使ってエアコンの状態をリアルタイムでチェックする仕組みも広がっています。温度・湿度・振動・消費電力などのデータをリアルタイムで確認できるようになり、次のような変化にもいち早く気づけます。

・モーターの振動がいつもより大きくなっている
・消費電力が突然上がっている
・温度の上下にムラが出てきた

こうした兆候を早期にキャッチすることで、「壊れる前にメンテナンスを実施する＝予知保全」が可能になります。
また、蓄積されたデータから「この時間帯は負荷が高い」「この台数だけで十分冷える」といった最適な運転パターンも見えてきます。
トラブル回避だけでなく、エネルギーのムダ削減にもつながるのがIoTの魅力です。

まとめ

エアコンの寿命は、ただの“運”ではなく、日々のちょっとした習慣と工夫で守ることができます。
フィルター清掃や温度設定、室外機の点検といった基本のケアに加え、IoTで状態を見える化することで、よりスマートで安心な運用が可能になります。
「いきなり全体導入は不安…」という場合でも、まずは1台から、1つのセンサーから始めることも可能です。
できるところから取り入れて、業務用エアコンを長持ちさせましょう。

弊社は、名古屋で業務用エアコンの清掃やメンテナンス・修理、設置を行っています。適切な業務用エアコンが分からないときはぜひご相談ください。最適な業務用エアコンをご提案させていただきます。
空調のIoT活用も、センサー1つからご提案可能です。現場の悩みに合わせた“ちょうどいい始め方”をご一緒に考えます！