フロン点検は義務?業務用エアコンを扱う企業が必ず知るべきポイント

業務用エアコンの中には「フロン」というガスが入っています。普段はあまり意識しませんが、このフロンはエアコンが冷たい風をつくるために欠かせないものです。ただ、もし外に漏れてしまうと地球にとって良くない影響を与えてしまいます。
そうした理由から、日本では業務用エアコンを使う企業に「フロン点検」を行うことが義務になっています。

フロン点検とは?

フロン点検とは、エアコンの中に入っているフロンがきちんと閉じ込められているかを確かめる作業です。フロンが減っていないか、どこかで漏れていないか、エアコンに不調が出ていないかなどをチェックします。要は「機械の健康診断」のようなものです。
企業が使っている業務用エアコンはこの点検が義務ですが、一般家庭向けのエアコンは対象外です。

フロン点検が義務化されている理由

フロンが外に漏れると、地球の温度を上げてしまう強い力があります。ほんの少し漏れるだけでも影響が大きく、放置しておくわけにはいきません。
そこで国は「フロン排出抑制法」という法律をつくり、業務用エアコンの持ち主に点検を義務づけました。

フロン点検の種類と頻度

フロン点検には大きく分けて2つの種類があります。

● 簡易点検
簡易点検は、3か月に1回以上行います。機械の外観や動き、音などを見て「変なところがないか」を確かめる、いわば日常のチェックです。

● 定期点検
もうひとつが、専門の資格を持つ人が行う定期点検です。こちらは1年または3年ごとに行いますが、頻度はエアコンの能力によって変わります。
大きな施設や工場にあるような大型のエアコンは1年に1回、中規模のものは3年に1回が一般的です。測定器を使ってフロンの量を調べたり、細かい部品までしっかり確認するなど、より丁寧な点検を行います。

点検で行う主な作業内容

点検では、まず配管のつなぎ目や金属の部分に傷やサビがないかを見ます。ここに不具合があるとフロン漏れの原因になります。
さらに、機械の音や振動をチェックして、普段と違う様子がないかも確認します。定期点検ではこれらに加えて、測定器でフロンの量を調べます。もし減っている場合は、どこかに漏れの疑いがあるということです。

フロンが漏えいした場合の対応

もし点検で漏れが見つかった場合、まずはその原因をしっかり修理します。ガスが減っているからといって、補充だけして終わりにはできません。
修理のあとに必要分のフロンを補充し、漏れた量や作業内容を記録します。漏れた量が多い場合は、国への報告も必要です。放置すると機械の故障や電気代のムダにつながるため、早めの対応が大切です。

まとめ

フロン点検は、業務用エアコンを安心して使い続けるための大切な作業です。地球への影響を減らすためにも、法律で定められている点検をきちんと行う必要があります。
定期的に点検を行えば、フロン漏れを早く見つけられるだけでなく、エアコンの故障を防いだり、寿命を延ばしたりすることにもつながります。エアコンを長く、安全に使うためにも、そして未来の地球のためにも、フロン点検をしっかり行ってください。

弊社は、名古屋で業務用エアコンの清掃やメンテナンス・修理、設置を行っています。また、フロン類の回収も行っています。
エアコンの調子が悪い、移設をしたい、フロン類を回収したいなどお気軽にお問い合わせください。

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