フロン排出抑制法とは?設備管理者が守るべき義務

お店や工場、ビルには、エアコンや冷蔵庫のように「モノを冷やす機械」がたくさんあります。これらの機械の中には「フロン」というガスが入っていて、冷やす役割をしています。
フロンはとても便利ですが、もし空気中に漏れると地球の温度がどんどん上がってしまいます。

そこで日本では、「フロンをむやみに外に出さないようにしましょう」という法律が作られました。
これを フロン排出抑制法 といいます。

フロン排出抑制法とはどんな法律?

フロン排出抑制法は簡単にいうと、「フロンをできるだけ外に出さないようにしましょう」という法律です。
冷房や冷凍の機械はフロンが入っているおかげで動きますが、壊れたり使い方が悪いとフロンが漏れてしまいます。
そうならないように、機械を使う人や管理する人には「定期的に点検すること」や「記録を残すこと」といったルールが決まっています。

誰とどんな機械が対象になるの?

この法律の対象は、家庭用の小さなエアコンや冷蔵庫ではなく、主に業務用の大きな機械です。

例えばビルの空調機やスーパーの冷凍ショーケース、工場で使うチラーなどです。
こうした機械を持っている会社や施設の「設備管理者」が対象になり、管理責任があります。

設備管理者が必ず守るべき5つのルール

設備管理者には大きく分けて5つの義務があります。

・定期的に点検すること
・壊れてフロンが漏れていたらすぐ直すこと
・修理や廃棄の際にフロンを回収すること
・点検や修理の記録を残すこと
・必要な報告を国や自治体にすること

もし点検を怠ると、空調が効かなくなったり冷蔵庫の食品が傷んだりすることがあります。
一方で、点検をきちんと行えば、機械の寿命が長くなり、電気代も節約できます。

点検のしかたと注意点

点検には2種類あります。

1つは簡単な点検で、設備管理者が目で見たり音を聞いたりして異常がないかを確認します。
もう1つは専門的な点検で、資格を持った技術者に中までしっかり調べてもらいます。

簡単な点検は日常的に、専門的な点検は数年ごとに行う必要があります。簡単な点検をサボると、わずかな異常が見逃され、後で大きな修理費用がかかることもあります。
逆に、毎日少し点検するだけで、大きなトラブルを防ぐこともできます。

点検・修理したら必ず記録しよう

点検や修理をしたら、その内容を紙やデータに残しておきます。
これを「記録簿」と呼びます。
記録は最低3年間残す必要があります。記録を残していないと、後で法律違反になったり、誰が点検したか分からなくなったりします。
反対にきちんと記録しておけば、トラブルが起きても原因をすぐに特定でき、安心して機械を使うことができます。

1000t-CO₂ルールってなに?

フロンが大量に漏れると、温室効果ガスとして地球に大きな影響を与えます。
その量が二酸化炭素に換算して1000トン以上になった場合、国に報告する義務があります。
これが「1000t-CO₂ルール」です。
大量漏えいが起きると報告義務が生じ、適切に管理していないと行政指導や罰則の対象になることもあります。

まとめ

フロン排出抑制法は、地球の環境を守るための大切な法律です。
難しく思えるかもしれませんが、やることはとてもシンプルです。

・点検する
・直す
・記録する

この3つを守るだけです。
もしサボってしまうと、機械が壊れたりフロンが漏れたりして、思わぬ損失や法律違反になることもあります。
でも、毎日少しずつ管理を続ければ、安全に使えて、コストの節約にもなります。今日から取り組むことで未来の地球と会社の安心を守る第一歩になります。

弊社は、名古屋で業務用エアコンの清掃やメンテナンス・修理、設置を行っています。また、フロン類の回収も行っています。
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