部屋の中にも寒暖差はあるの?

地球温暖化の影響で異常気象で夏は猛暑、冬は厳冬と、気温差が大きくなっています。
家の中も例外ではなく、エアコンの効きが悪い場所や日当たりの良い部屋と日陰の部屋など、場所によって温度差が生じてしまうことがあります。

この温度差は、体調不良や集中力低下などの原因となるだけでなく、ヒートショックと呼ばれる健康被害を引き起こす可能性もあります。
そこで今回は、部屋の中の温度差を解消するための対策について詳しく解説していきます。

部屋の中でも寒暖差がある原因

部屋の中で温度差が生じる原因はいくつかありますが、代表的な原因を5つご紹介します。

窓からの熱の出入り

窓は、熱の出入りが最も大きい場所の一つです。
冬は窓から熱が逃げやすく、夏は太陽熱が室内に入り込みやすいです。特に、断熱性能の低い窓を使用している場合は、温度差が大きくなりやすくなります。

壁や床からの熱の出入り

壁や床も、熱の出入りをしています。壁や床の断熱性能が低い場合、外気温の影響を受けやすく、室内の温度が変化しやすくなります。

断熱性能の低い家

古い住宅や断熱材が十分に使用されていない家は、断熱性能が低く室内の温度が変化しやすくなります。特に、築30年以上経過している家は、断熱性能が低い可能性が高いと言われています。

家具の配置

家具の配置によっては、空気の流れが悪くなり温度差が生じてしまうことがあります。
例えば、ソファやカーテンなどでエアコンの吹き出し口を塞いでしまうと、冷暖房の効率的が悪くなり、温度差が生じてしまいます。

エアコンの使い方

エアコンの使い方も、温度差の原因となります。設定温度が極端な場合や長時間つけっぱなしにしている場合などは、室内の温度差が大きくなりやすいです。

寒暖差が体に与える影響

部屋の中の温度差は、私たちの体に様々な悪影響を及ぼします。

ヒートショック

ヒートショックとは、急激な温度差によって血圧が大きく変動し、脳卒中や心筋梗塞などの発作を引き起こすことです。特に、高齢者や基礎疾患を持っている人は、ヒートショックのリスクが高くなります。

寒暖差疲労

寒暖差疲労とは、室内の温度差によって自律神経が乱れ、疲労感や倦怠感、頭痛などの症状が現れることです。集中力や思考力の低下にもつながります。

集中力や思考力の低下

室内の温度差があると、体が快適な状態を維持するためにエネルギーを消耗するので、集中力や思考力が低下しやすくなります。

部屋の寒暖差を解消するための対策

部屋の中の温度差を解消するには、様々な対策があります。

断熱性能を上げる

断熱性能を上げることは、室内の温度変化を抑える最も効果的な方法です。壁や床、窓などに断熱材を施工することで、熱の出入りを抑制することができます。

窓の断熱対策

窓の断熱対策として、二重サッシやペアガラスの設置、断熱カーテンの使用などが有効です。特に、日当たりの良い部屋や、外気温の影響を受けやすい部屋の窓には、断熱対策を施すことが重要です。

家具の配置を見直す

家具の配置を見直すことで、空気の流れを改善し、温度差を解消することができます。エアコンの吹き出し口を塞がないように注意し、家具同士の間隔を十分に空けるようにしましょう。

エアコンを適切に使う

エアコンの設定温度は、25度前後を目安に設定しましょう。また、長時間つけっぱなしにするのではなく、こまめにオンオフを切り替えるようにすることで、冷暖房の効きムラを解消することができます。

その他の対策

上記以外にも、以下のような対策が有効です。

・室内の湿度を調整する
・扇風機やサーキュレーターを使って、空気を循環させる
・厚着や薄着で体温調節を行う

まとめ

部屋の中は快適でも廊下に出ると「さむっ!」ってなることありますよね。その寒暖差でもヒートショックを起こすこともあります。
屋外だけではなく部屋の中でも温度差に気を付けて、快適に健康に過ごしたいですね。

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