局排設備の種類と点検方法

局所排気設備は、有機溶剤蒸気や粉じん等を排気フードから吸い込み、ダクト等によって作業場外へ排気する換気設備のことを指します。そんな局所排気設備には様々な種類があり、作業場所や取扱う薬品、用途等に応じて選定する必要があります。
そこで今回はその局所排気設備の種類と点検方法についてお話ししていきます!

局所排気設備の種類は大きく分けて3つ、囲い式、外付け式、レシーバー式があります。
囲い式にはドラフトチャンバー型、グローブボックス型があります。
ドラフトチャンバー型
グローブボックス型
作業に必要な前面又は一部のみに開口があり、その他の部分は囲まれている為、有効的に排気風量をコントロールできます。

外付け式にはスロット型、ルーバー型、グリッド型などがあります。
スロット型
ルーバー型
グリッド型(下方吸引フード)
周囲に吸引を妨げる気流があれば効果が薄れてしまいます。発生物質の吸引に役立つ気流はフードに流れ込む気流の一部である為、囲い式に比べ多くの排気風量が必要になります。

レシーバー式にはキャノビー型と呼ばれるタイプが当てはまります。
キャノビー型
もともとある気流(熱気流など)を気流の先で受け止めます。吸引力が弱いので、有機溶剤にはあまり向いていません。

続いて点検方法についてですが、局所排気装置の点検は、

・初めて使用するとき、分解・改造・修理を行ったとき
・設置後、1年以内の定期自主検査


の2つに分けられます。
初めて使用するとき、分解・改造・修理を行ったときは下記の項目を記録し、3年間保存しなければいけません。

・点検年月日
・点検方法
・点検箇所
・点検の結果
・点検を実施した者の氏名
・点検の結果に基づいて補修等の措置を講じたときは、その内容


設置後、1年以内の定期自主検査では下記の項目を記録し、3年間保存しなければいけません。

・検査年月日
・検査方法
・検査箇所
・検査の結果
・検査を実施した者の氏名
・検査の結果に基づいて補修等の措置を講じたときは、その内容


局所排気設備の点検は、法律上資格は求められていませんが、適切に行うのであれば「局所排気装置等の定期自主検査者講習」を修了した者が行うのが望ましいです。

弊社は、局所排気装置の点検に関わる資格を有している専任スタッフが点検を実施し、書類作成も致します。ご質問やご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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